【散歩中の拾い食い】どうして食べちゃうの?対策はある?

犬が外で何かを拾い食いしてしまうことはよくありますが、これは健康上の危険が伴う行動であるため、注意が必要です。犬が何かを拾い食いした場合は、飼い主はすぐに対処することが重要です。

拾い食いの原因

草むらで首をかしげる子犬

犬が拾い食いをする理由は様々ですが、主に以下のようなものが考えられます。

食欲不振

犬が正常な食欲を持っていない場合、自然と周りのものを探し拾い食いをすることがあります。

好奇心

犬は好奇心旺盛な生き物であり、新しいものに興味を示すことがあります。そのため、食べ物以外にも、地面に落ちているものや捨てられているものに興味を示し、拾い食いをすることがあります。

遊び心

犬は遊び心旺盛な生き物でもあります。拾い食いが、遊びの一環として行われることがあります。

不安

犬がストレスや不安を感じている場合、拾い食いをすることがあります。不安を抱えている犬は、食べ物を探すことで安心感を得ようとします。

偏食

犬が特定の食べ物しか好まない場合、拾い食いをすることがあります。食べ物の種類が限られている場合、犬は自分で新しい食べ物を探し求めることがあります。

トレーニング不足

犬が拾い食いをする行動は、訓練をしていないことが原因である場合もあります。犬が「拾ってはいけないもの」ということをしっかりと訓練することが重要です。

これらの理由以外にも、病気や薬の副作用など、健康上の問題が拾い食いを引き起こす場合もあります。獣医師に相談し、適切な対処を行うことが重要です。

犬が拾い食いをする危険性

伏せてそっぽを向いている犬

犬が拾い食いをすることには、健康上の危険が伴います。拾い食いをする物質によっては、犬の胃や腸にダメージを与えたり、中毒症状を引き起こしたりする可能性があります。たとえば、チョコレートや玉ねぎ、アルコールなどは、犬にとって非常に危険な物質です。

また想定したくありませんが、犬用おやつに似せた毒物を散歩道に仕掛ける人間が存在します。こういった罠を回避するためにも、拾い食いの癖は直しておいた方がベターでしょう。

拾い食いした物によっては、犬が腸閉塞を起こすことがあります。犬が食べたものが腸に詰まり、通過が妨げられると、腸が炎症を起こしたり、壊死する場合があります。腸閉塞は犬にとって重篤な病気であり、命に関わることもあります

拾い食いを防ぐ方法

犬が拾い食いをしないようにするためには、以下の方法が効果的です。

①正しいトレーニングを行う

トレーニング中の犬

犬に正しいトレーニングを行うことで、拾い食いを防ぐことができます。また、犬に「はなして(リリース)」という命令を教えることで、犬が口に入れたものを飲み込むことを防ぎます。

具体的なトレーニング方法はこちら ➡ 拾い食い防止のトレーニング方法

②お腹を満たしてから散歩へ行く

ごはんを出されるゴールデンレトリバー

犬が空腹感から拾い食いすることを防ぐために、規則正しい食事を与えて、食後1時間以上経ってから散歩へ行くことが効果的です。(食後すぐの運動は胃捻転を引き起こす可能性があるため、必ず時間をあけるよう注意が必要です。)

また、食事以外にも、散歩中にも犬のおやつやおもちゃなどを与えることで、落ちている物から犬の興味を外すことができます。

③環境を整える

何もないところで散歩する飼い主と犬

犬が外で拾い食いをすることが多い場合は、飼い主が犬の環境を整えることも重要です。例えば、外に出る前に排便や排泄を済ませること、犬をコントロールできるようなリードやハーネスを使うこと、犬の興味が向くものが少ない散歩コースを事前に調査しておくことなどが挙げられます。

犬が拾い食いをしてしまった場合の対処法

診察台で聴診される犬

犬が何かを拾い食いしてしまった場合は、すぐに対処することが重要です。まずは、犬が食べたものが危険な物質である場合は、獣医師に連絡し、適切な処置を受けるようにしましょう。

また、犬が腸閉塞を起こしている場合は、すぐに病院に連れて行く必要があります。腸閉塞は犬にとって命に関わることもあるため、以下の症状がみられる場合は早急な対応が必要です。

腸閉塞の症状

  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 腹部が腫れる(腹部膨満)

まとめ

飼い主を見上げるビーグル

犬が拾い食いをしないようにすることは、犬の健康と幸せにとって非常に重要なことです。飼い主は、犬の健康を守るために、拾い食いを予防するための対策をしっかりと行い、犬が幸せで健康的な生活を送るようにサポートすることが求められます。とはいえ、犬も感情のある動物ですからトレーニングがうまくいかないこともあると思います。犬との暮らしは長いものになりますので、焦らずゆっくりと、注意深く犬を見守り、環境を整えていけるよう心がけましょう。

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